子供に読み聞かせ、していますか?
実家に帰省すると、7歳の甥っ子にたまに読み聞かせをする機会があるのですが、いつも同じ本を「これでいい」「もう一回」とリクエストされることが多くて。書店で選んでも、子供の反応はいまひとつだったり、逆に気に入りすぎて同じ話ばかり……。「子供の名前や好きなものが入った、世界に一冊の絵本」に憧れつつ、自分で作るなんて絵も構成も無理だし、と諦めていました。
そこで今回は、AIに「絵本」を作ってもらって、子供に読み聞かせてみました。どんな条件で頼んだか、返ってきた内容、子供の反応、そしてうまくいかなかったところまで、正直にお伝えします。

実験設定:Geminiで7歳児向けの「オリジナル絵本」を作る
読み聞かせの相手は、7歳の甥っ子です。好きなものは電車と犬。実家に帰省したとき、たまに読み聞かせをする機会があって、その寝る前のひととき用に、「長すぎず、でもちゃんとオチがある話」がいいな、と思っていました。世界に一冊の絵本、というからには、甥っ子の名前を主人公に入れてもらうことにしました。
使ったのはGeminiです。絵本の「ストーリー(文章)」だけ作ってもらい、挿絵は今回はなし。紙に印刷するか、スマホやタブレットの画面で見せるか迷いましたが、まずはスマホに写して、私が声で読む形で試しました。印刷は、話の長さや子供の反応を見てからにしよう、と。
1回目は「7歳の男の子向けの絵本のストーリーを書いて。主人公の名前は〇〇(甥っ子の名前)。電車が好きなので、電車が出てくる話で。短めで、寝る前に読める長さで」とだけ書いたら、話はおもしろかったけれど、場面が多くて長くなり、「寝る前にはちょっと長いかも」と感じました。2回目は「7〜8場面、1場面3〜5行の短い文で。ハッピーエンドで」と足したら、読み聞かせにちょうどよい長さのストーリーが返ってきました。
7歳の男の子向けの絵本のストーリーを書いてください。主人公の名前は〇〇です。電車が好きなので、電車が出てくる話でお願いします。7〜8場面、1場面3〜5行の短い文にしてください。寝る前に読むので、長すぎないこと、ハッピーエンドでお願いします。
AIが書いた「電車と冒険」のストーリー全文
2回目のプロンプトで返ってきたストーリーは、こんな感じでした(実際の回答をそのまま載せています)。
7歳の男の子がワクワクしながら、最後には安心して眠りにつけるようなストーリーを考えました。〇〇くんのお名前に読み替えて読んであげてくださいね。
タイトル:しゅっぱつしんこう!ゆめの超特急
1. はじまりの合図: 電車が大好きな〇〇くんは、自分だけの特別な「運転士さんの帽子」を持っています。今夜もその帽子をかぶってお布団に入ると、不思議なことが起こりました。枕元から「ガタンゴトン」と、心地よい音が聞こえてきたのです。
2. 魔法のプラットホーム: 気がつくと、〇〇くんの目の前には光り輝く駅が広がっていました。ホームに滑り込んできたのは、見たこともないほどピカピカな虹色の新幹線です。「運転士さん、出発の時間ですよ!」と、駅員さんの格好をしたクマさんが手招きしています。
3. 運転席へようこそ!: 〇〇くんは勇気を出して、一番前の運転席に座りました。レバーを握ると、たくさんのボタンが星のようにキラキラと光りだします。「しゅっぱつ、しんこう!」と大きな声で叫ぶと、電車はゆっくりと走り出しました。
4. 空飛ぶレール: 電車はどんどんスピードを上げ、なんと線路を離れて夜空へと飛び出しました!窓の外を見ると、大きな入道雲がふわふわの綿菓子のように流れていきます。〇〇くんがハンドルを動かすたびに、電車は流れ星の間をスイスイと泳ぐように進みます。
5. お菓子のお客さま: 次の駅は「おかしの国ステーション」です。ここではチョコの車輪を持った貨物列車とすれ違いました。窓から手を振ると、キャンディやクッキーを持った動物たちがたくさん乗ってきて、車内はにぎやかになりました。
6. トンネルを抜けると: 長い長い「虹のトンネル」に入りました。壁には〇〇くんが今まで大好きだった電車の写真が、映画のように映し出されています。トンネルを抜けると、そこには優しく光る大きな三日月が見えてきました。
7. おやすみの終着駅: 電車はゆっくりとスピードを落とし、一番居心地の良い場所に到着しました。そこは、温かいお布団に包まれた〇〇くんの自分のお部屋です。「お疲れ様でした、運転士さん」と、クマさんが優しく帽子を預かってくれました。
8. ハッピーエンド: 〇〇くんは、ふかふかの枕の上で幸せなため息をつきました。電車の心地よいリズムを感じながら、まぶたがどんどん重くなっていきます。明日もまた大好きな電車に会えるのを楽しみにして、〇〇くんはぐっすりと眠りにつきました。
返答の最後には「このストーリーを、〇〇くんが主人公として登場する絵本風の画像にして作成してみましょうか?イメージがより湧いて、きっと喜んでくれると思います!」という提案もついていました。
第一印象は「思ったよりちゃんとしてる」でした。虹色の新幹線、おかしの国、虹のトンネル……と、子供がワクワクしそうな要素が盛りだくさんで、起承転結もしっかり。ただ、「居心地」「まぶたが重くなる」といった言い回しが、7歳児にそのまま読むと少し難しいかも、と感じたので、読みながら「気持ちいい場所」「眠くなってきたね」など、自分で言い換えました。AIに「もっと簡単な言葉で」と頼めばよかったな、とあとから思いました。

読み聞かせの実践結果:「自分が主人公?」と子供は大喜び
甥っ子には、スマホに写した文章を私が声で読む形で読み聞かせました。自分の名前が主人公で、電車が出てくる、と伝えたら「え、ぼくが出てくるの?」と目を輝かせて聞き始めました。
うまくいった部分は、「自分だけの話」という特別感です。いつもの絵本とは違って、「〇〇くんの話だよ」と言うと、すごく嬉しそうにしていました。虹色の新幹線やおかしの国など、ワクワクする場面が続くので、最後まで集中して聞いてくれました。安心して眠りにつくハッピーエンドなので、「おやすみ」と締めくくると、満足そうに寝てくれました。
うまくいかなかった部分も隠さず書きます。難しい言葉がところどころあったので、その場で「お布団の横にあるよ」「朝になったってことだね」と説明しながら読みました。あと、挿絵がなかったので、甥っ子は「絵は?」と一度聞いてきました。「今回はお話だけだから、おばさんが読むね」と言うと納得してくれたけれど、やっぱり絵があると食いつきは違うかな、と感じました。もう一つ、「もう一回」と言われたとき、同じ話を二度読むことになり、私としては「毎回AIに作ってもらうわけにもいかず、同じ話でいいのか……」とちょっと複雑な気分に(笑)。それでも、本人は「また〇〇くんの電車の話、読んで」とリクエストしてくるので、失敗というより「反応は上々」でした。

AI絵本作成のコツと反省点:年齢に合わせた「言葉選び」が重要
- 聞き方のコツ: 「〇歳向け」「〇場面で」「1場面〇行まで」「ハッピーエンドで」と条件を足すと、読み聞かせに使いやすい長さになりました。「主人公の名前は〇〇」と入れておくと、子供のテンションが上がります。逆に、1回目は「絵本」と言っただけだったので、文章が長くなりすぎたのは失敗でした。
- 失敗といえば: 大人向けの言い回しが混じっていたので、次は「7歳が理解できる、簡単な言葉だけ使って」と最初から頼んでおきたいです。
- 次はこうしてみたい: 子供と一緒に「次はどんな話がいい? 犬が出てくる? 宇宙に行く?」とプロンプトを考える時間を作ってみたいです。誕生日やクリスマスなど、季節のイベント用に毎回一冊ずつ作ってもらうのも、特別感があっていいな、と思っています。
まとめ:世界に一冊のAI絵本で、寝かしつけをもっと楽しく
「オリジナル絵本をAIに作ってもらう」は、条件の出し方次第で、十分「読み聞かせ」になりました。長さや言葉の難しさは、プロンプトで調整したり、読むときに少し言い換えたりすればカバーできます。完璧な一冊でなくても、子供が「自分の話」と喜んでくれたら、それでいいのかな、と感じています。
お子さんの好きなもの(電車、動物、ヒーロー、なんでも)を入れて、AIに一冊作ってもらってみませんか?